短時間しか練習できない人が練習効率を上げるためのヒント「時間効率がわるい練習は行わない」

【期分け・練習計画】2011年12月4日 17:09

ロード・レースのパフォーマンスには「練習時間をどれだけ確保できるか」が大きく影響するといわれている。短時間しか練習できなくてもロード・レースで上位に食い込みたいと思うのであれば、いかに練習効率を上げるかが重要になる。


時間効率がわるい練習は行わない

■時間効率がわるい練習の例

そのためには、時間効率がわるい練習は行わないという考え方がある。『Time Effective Cycling Training』では、その代表例として以下の3つを挙げている。

  1. 回復走

  2. LSD

  3. (低強度での)グループ・ライド(付き合いでの走行)

これらの低強度の運動は、短時間(例:1週間で5~6時間)しか練習できない場合にわざわざ時間を割いて行ってもパフォーマンスの向上はほとんど期待できないだろう。

■時間効率のよい短時間・高強度のインターバルに取り組む

そこに時間を費やすよりも、より練習効果が高いL4~L5付近といった比較的「短時間・高強度」のインターバルに時間を割いたほうが、「練習の時間効率」はよくなる可能性が高い。

■練習量のハンデを質で補う

本来、ロード・レースのパフォーマンスは練習時間や距離といった「練習量」との相関関係が高いことが知られている。短時間しか練習できないということは、「練習量」で相当ハンデがあることには間違いないのだが、「練習の質」を上げることでそのハンデを少しでも埋めることができるだろう。

 

参考文献

  • Jesper Bondo Medhus, MD・『Time Effective Cycling Training』・P12~13・e-book