ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.26 栄養源としての糖質(1) カロリーの質を低下させないために

【立ち読み版】2013年4月1日 03:30

栄養源としての糖質(1) カロリーの質を低下させないために

■良質な栄養源としての糖質

糖質は身体へのエネルギー源であると同時に、良質な栄養源でもあります。

アスリートの多くは、でんぷんや精製した砂糖を多く含む食事から大量の糖質を摂取しています。たとえば、パスタ、パン、シリアルなどです。このような食事は、ハードな運動後の回復に必要な糖質の補給に役立つ場合もあります。

■カロリーの質を低下させないために

しかし、これらを主食にしてしまうと、カロリーの質が低下してしまいます。質のよい糖質は、ビタミン、ミネラル、食物繊維を大量に含む、野菜と果物から摂取すべきです。最適な健康状態を保つためには、これらの栄養素を日々摂取することが不可欠です。

糖質はアスリートの短期的な体力の向上に役立ちますが、それだけでは不十分であり、体力を長期的に維持増進するためには、日々、体によい食物を選択していく必要があるのです。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■