ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.30 燃料としての脂肪(3) 脂肪の使用比率上昇の効果

【立ち読み版】2013年4月5日 06:30

脂肪の使用比率上昇の効果

■低~中程度の運動で脂肪の燃焼能力を高める

糖質が必要な高強度のトレーニングばかりをしていると、糖質が好んで使われるために、脂肪を燃やしにくい身体になってしまいます。

もちろん、高強度の練習が必要な時期や局面はあります。しかし、低~中程度の運動を通じて最初にベースを築くことで、脂肪の燃焼能力を高め、糖質を節約できるようになります。

■脂肪の使用比率上昇の効果

脂肪を使う比率を高めることで、ハードな局面のために糖質を温存できるようになり、体力の限界値を押し上げることができます。

サイクリングの運動強度が上がるにつれ、糖質が使われる比率も上がっていきますが、訓練によって脂肪を使う比率を高めることで、長時間、脂肪を多く用いて運動を継続できるようになるのです。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■