ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.47 無酸素系のエネルギーが必要になるケース

【立ち読み版】2013年4月30日 06:30

無酸素系のエネルギーが必要になるケース

■アタックや急加速への対応など

自転車レースの最中には、無酸素系のエネルギー生産が必要な、短距離かつ高強度のインターバルがかかることがよくあります。ドラフティング効果のある集団内で走行をしていたとしても、アタックや急加速があった場合には、千切れないように全力を振り絞らなければなりません。

こういった状況が予測されるレースへの参加を予定している場合は、無酸素持久力やスプリント・パワーを鍛え、無酸素エネルギー系を適切なレベルまで向上させなければなりません。

■持久系のレースでは無酸素系は重要でない

一方、〝ウルトラ〟レベルの持久系レース(エンデューロ系のレース)では、無酸素エネルギー系は特に求められません。各人がそれぞれのペースで走るウルトラレベルのレースが目標なら、無酸素系のトレーニングに偏ってしまわないように注意しましょう。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■