ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.55 主なエネルギー源が脂肪から糖質に切り替わる影響

【立ち読み版】2013年5月10日 06:30

主なエネルギー源が脂肪から糖質に切り替わる影響

■運動の早期段階での疲労やスローダウン

脂肪を主なエネルギー源とする運動が必要以上に早く終わってしまうアスリートもいます。

主なエネルギー源が脂肪から糖質に切り替わると、心拍数は上がり、呼吸も荒くなり、血中の乳酸値も高まります。これらの生理的な反応はすべて、運動の早期段階での疲労やスローダウンにつながります。

■有酸素系の向上の効果

有酸素系を適切に向上させていくことで、簡単に燃料切れになることなく、高速または高いパワー出力での運動を長時間持続しやすくなります。また、有酸素系は、乳酸などの代謝副産物を速やかに処理するのにも役立ちます。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■