ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.66 絶対筋力と相対筋力(1) 登坂時には「重量」が大きく影響する

【立ち読み版】2013年5月27日 06:30

絶対筋力と相対筋力(1) 登坂時には「重量」が大きく影響する

■「絶対筋力」と「相対筋力」

筋繊維のサイズはなぜ重要なのでしょうか?

サイクリストが筋力を測る方法には、「絶対筋力」と「相対筋力」の2つがあります。絶対筋力とは、身体全体で生み出せる力を意味します。相対筋力は、力を体重(kg)で割った値です。

第6章では、絶対筋力と相対筋力でのパワー出力の測定方法を説明します。

■登坂時には「重量」が大きく影響する

登坂時には重力の影響を受けるため、これはとても重要です。重量が増えれば、坂を上るのに多くの筋力とパワーが必要になります。だからこそ、サイクリスとは自転車を1ポンド(約0.45kg)軽くするために、1,000ドル(約10万円)もの大金を払うのです。

私は、軽量ホイールの購入をお勧めします。回転体の重量は、ヒルクライムでの総重量よりも大きな問題だからです。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■