寒中ライドを快適にするためのコツ

【冬のトレーニング】2012年2月7日 16:41

この時期の外での実走には「寒さ対策」が避けては通れない問題だろう。さまざまな最新の防寒グッズやウェアを利用するのもひとつの手だが、ちょっとした工夫で快適さを上げることも可能だ。今回は『Cycling FAST』より「寒中ライドを快適にするためのコツ」を補足説明を交えて紹介する。


寒中ライドを快適にするためのコツ

『Cycling FAST』では、以下の10の方法が紹介されている。

1.ベビーパウダーをつける

具体的には、足・手・胸・股・脇の下にベビーパウダーをつける。こうすることで、体をよりドライに温かく保てる。

2.使い捨てカイロを貼る

具体的には手・足・胸・腰に貼る。「手や足はわかるがなぜ胸や腰に?」と思うかも知れないが、これは心臓や腎臓といった体の他の部分よりも血流が多い部分を温めることを狙ったものだ。

3.顔にローションを塗る

顔の皮膚が露出する部分にローションを塗る。こうすることで痛い「ひび割れ」ができるのを防げる。

4.着替え用のベース・レイヤー(アンダーウェア)を持っていく

ベース・レイヤーを1枚持参し、練習の折り返し地点で汗で湿ったベース・レイヤーを乾いたものに着替える。こうすれば帰路が温かく快適に感じられるだろう。

5.往路が向かい風になるようにルートを組む

往路は体が元気なので、向かい風のような厳しい状況にも対応できるだろう。帰りは追い風に乗って走ることで風による冷却効果が少なくなり、体感温度が上昇する。

6.ボトルに塩を入れる

気温がマイナス以下の時の練習中に、ボトルの水が凍ってしまった経験がないだろうか。これは水に少しだけ塩を入れることで防げる。

7.太陽が一番高くなる時間から走り始める

気温が高くなった頃合いを見計らって練習を始めるのは、単純だが寒さ対策としては有効だ。

8.フェイスマスクやバンダナで口の周りを覆う

口の周りを覆うと呼吸で出入りする空気が一部滞留するので、息を吸う時に空気が湿り気を帯び温かくなる。

9.アップダウンの多いコースで練習する

短い上りがあれば体が温まりやすい。ただし楽に上るようにすること。この時期に速いペースで長い坂を追い込んで上ると、下りの時に大量にかいた汗によって体が急激に冷えてしまうおそれがある。

10.チームで練習する

平坦なルートで風を遮るように2列のペースラインを作り、耐久走ペースで走行する。先頭を引くときは、長めに楽なペースで引く。

 

参考文献

  • Robert Panzera著・『Cycling FAST』・P187~188・Human Kinetics社