トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.135 日誌の具体的な活用事例

【立ち読み版】2013年2月23日 02:15

日誌の具体的な活用事例

■問題が生じたときの原因探し、練習計画の策定

さて、必要な情報はすべて記録しました。では、これをどのように活用したらよいのでしょうか?

その答えは今の状況とこれまでの経験によって異なります。何か問題が生じれば、それがどのようにして起きたのか、答えを日誌のなかに探すことができます。たとえば、怪我、慢性疲労、失敗したレースの原因を探し、特定することができるのです。

分析は計画においても必要になるでしょう。たとえば、過去、重要なレースにピークを合わせようとしていたときに、何に効果があり、そして何に効果がなかったのか突き止めたい、という場合です。

マルチスポーツを極めたいと思えば、日誌を使って詳しく調べる必要のある状況は無数に考えられます。日誌の記入事項は簡潔にまとめ、すぐに要点を見つけ出せるよう、冗長な文章は避けます。それでも、分析に役立つよう、必要な情報は十分に盛り込まなければなりません。

【日誌の記入見本】

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■