サイクリスト・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.44 「トレーニング十則」 七、弱点を強化する(1)得意分野ばかり練習しない

【立ち読み版】2012年11月20日 06:30

「トレーニング十則」 七、弱点を強化する(1)

■得意分野ばかり練習しない

スピードはないが持久力が優れている選手は、どのような練習を好むでしょうか?そう、持久系の練習です。

ヒル・クライムが得意な選手が好むのは?当然ながら、山岳コースでのトレーニングです。

サイクリストには、得意なことに練習時間を費やし過ぎる傾向があります。あなたの最大の弱点は何でしょうか。自分では良くわからなければ、練習仲間に聞いてみましょう。きっと指摘してくれるはずです。

弱点がわかったら、その強化に努めましょう。本書では、弱点を見つけ、それを強化する方法を紹介します。あなたの「リミッター(制限要素)」を良く理解することは、レースで良い結果を出すために欠かせません。この「リミッター」という用語にはよく注意しながら、本書を読み進めてください。

■テクニックを磨き、燃費を上げる

持久系のスポーツでは(おそらく水泳を除いて)、選手はテクニックを軽視する傾向があります。競技経験が3年程度のアスリートは、そのスポーツに特有のスキル(自転車であればバランス・コーナリング・ペダリング、ハンドリングなど)を向上させる余地がたくさんあります。

テクニックが上達すれば、エネルギーの浪費が減り、燃費がよくなり、同じ労力で速く走れるようになります。経験の浅い人向けの技術とエコノミー(経済性・燃費効率)については、14章で説明します。

 

※この記事は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE CYCLIST'S TRAINING BIBLE 4TH EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』は、わかりやすく最も信頼のおける自転車トレーニング教本として名高い世界的ベストセラーの日本語版です。■

 

著者紹介

ジョー・フリールジョー・フリール

ジョー・フリールは、1980年から持久系アスリートを指導してきました。依頼者はアマチュアからプロのロードサイクリスト、マウンテンバイク選手、トライアスロン選手、デュアスロン選手、水泳選手、ランナーと多岐にわたります。米国内だけでなく海外の国内チャンピオン、世界選手権に出場するような一流選手、オリンピック選手など、世界中のアスリートが、フリールの指導を受けてきました。

本書以外にも、彼の著書には、『Cycling Past 50』、『Precision Heart Rate Training』(共著)、『The Triathlete’s Training Bible』『The Mountain Biker’s Training Bible』『Going Long: Training for Ironman-Distance Triathlons』(共著)、『The Paleo Diet for Athletes』(共著)、『Total Heart Rate Training』『Your First Triathlon』などがあります。また、フリールは運動科学の修士号を取得しています。

『Velo News』『Inside Triathlon』などの雑誌のコラムニストとしても活躍し、海外の出版物やウェブ・サイトにも特集記事を寄稿。スポーツ・トレーニングの権威として、『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『ロサンゼルス・タイムズ』などをはじめとする、大手出版社などのメディアからも頻繁にコメントを求められています。また、米国のオリンピック関連の各連盟にもアドバイスを提供しています。

フリールは、持久系のアスリートのトレーニングやレースについて、世界中でセミナーやキャンプを行い、フィットネス産業の諸企業へアドバイザーとしても活躍しています。彼は毎年、もっとも将来性の高い優れたコーチを複数名選び、一流のコーチの仲間入りができるよう、彼らの成長を見守っています。

 

訳者紹介

児島 修

1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。スポーツ、ビジネス、ITなどの分野で活躍中。訳書に『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』(OVERLANDER株式会社)、『シークレット・レース』(小学館文庫)、『マーク・カヴェンディッシュ』(未知谷)などがある。