ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト

ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト(BBC)
トーマス・チャップル(著) 児島 修(訳) 高嶋 竜太郎(監修)|形式: 書籍
価格:¥ 2,800(税別)

Amazonで販売中。
書店では、ジュンク堂書店 池袋本店と、神保町の書泉グランデで販売しております(立ち読み用の見本もあります)。

 

商品の説明

■基礎期(ベーストレーニング期)のトレーニング方法を詳細に説明

著者のトーマス・チャップルは、『サイクリスト・トレーニング・バイブル』の著者であるジョー・フリールが主催する持久系コーチの協会「ウルトラフィット・パートナー」所属の、最優秀コーチの1人。彼は本書で、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを明確に記述しています(『サイクリスト・トレーニング・バイブル』で1章を費やしたテーマについて、本書丸々1冊を使って詳細に説明しています)。

本書は、体の効率を高めて、同じ運動を少ないエネルギーや燃料で行えるようにするためのトレーニング方法を紹介します。これに取り組むことにより、ヒルクライムやゴール前のスプリントなどの、長くハードな運動のためにエネルギーを温存できるようになるでしょう。また、効果的なベーストレーニングによって、心拍数や主観的運動強度(RPE)を低く保ったまま、より速く、大きなパワーで走れるようにもなるでしょう。本書は、トレーニングとレースに数年の経験がある人からトレーニング計画に従うのは初めてという人まで、幅広いサイクリストに向けて、来るシーズンに「最高レベルの有酸素能力」を獲得し、それを長く維持するための方法を紹介します。

本書に従ったトレーニングを行うことで、優れた体力を支える強固な土台を作り上げたうえで、レースシーズンを迎えられるようになるでしょう。

 

登録情報

  • ページ数・サイズ:384ページ(A5版)
  • 出版社:OVERLANDER株式会社
  • ISBN-13:978-4-905315-02-5
  • 発売日:2015/03/16

 

目次

PART1 サイクリストのエンジン

1 章 エネルギー源
  • 燃料としての糖質
  • 栄養源としての糖質
  • 燃料としての脂肪
  • 栄養源としての脂肪
  • 栄養源/燃料としてのタンパク質
2 章 エネルギー供給
  • エネルギー供給機構
  • 筋肉
  • 筋肉の疲労
3 章 体重と健康状態の管理
  • ニーズの評価
  • 一般的な栄養のガイドライン
  • 他の注意すべき点

PART2 エンジンの診断

4 章 体力の評価
  • 心拍数、パワー、主観的運動強度
  • 生理学的テストマーカー
  • パフォーマンステストマーカー
5 章 トレーニングゾーン
  • 柔軟に
  • 楽しむことを忘れない
6 章 体力の構成要素
  • 基礎的な体力要素
  • 高度な体力要素
  • リミッターを見つける:主観的な分析
  • その他のリミッター
  • バイクフィット

PART3 年間トレーニング計画の作成

7 章 トレーニング負荷の測定
  • トレーニングバランス
  • トレーニングの基礎
  • トレーニング負荷
8 章 トレーニング計画
  • 目標の設定
  • ピリオダイゼーション(期分け)
  • ベーストレーニング計画の設計
9 章 トレーニングブロック
  • 週単位のトレーニングブロック
  • 月単位のトレーニングブロック
10 章 トレーニング日誌
  • バイタルサイン(生体情報)
  • トレーニング情報

PART4 エンジンの強化

11 章 持久力
  • 土台をつくる
  • 持久力トレーニングにおける留意点
  • 準備期
  • 基礎期前期
  • 基礎期中期
  • 基礎期後期
  • 持久力トレーニングに必要な補給
12 章 筋力
  • 筋力トレーニングの段階
  • 筋力トレーニングのエクササイズ
  • ストレッチエクササイズ
13 章 効率
  • ペダリング・ドリル
  • スプリント・ドリル
  • 走行ドリル
  • 呼吸法ドリル
14 章 競技のためのメンタル・トレーニング
  • コミットメント
  • セルフトーク
  • 集中力
15 章 高度な体力要素
  • 筋持久力
  • 無酸素持久力
  • スプリント・パワー
 

ジョー・フリールよる内容の紹介(本文『序文』より)

1995年、『サイクリスト・トレーニング・バイブル』を執筆しました。執筆の主目的は、自分自身の理解のためでした。それまで15年間をかけて築いてきたコーチング手法を、論理的に説明し、疑問に答えられるようにしたかったのです。

ところがこの本は、またたく間に大成功を収めました。私は、世界中のアスリートが、この本を読んでいることを知っています。なぜなら、この10年間、私のところには世界各地の多くの読者から、電子メールで質問が寄せられるようになったからです。そしてその多くは、基礎期(ベーストレーニング期)のトレーニングに関する質問でした。

基礎期は間違いなく、シーズンの各期間のなかでも最も理解されにくく、また選手を困惑させる期間です。シーズンのこの時期は、変化に乏しい単調なものに映るために、選手は何をすべきか戸惑ってしまうのです。

このため、過去数十年にわたって、本格的にサイクリングに取り組む選手にとって、基礎期はただ1つのことを意味してきました。つまり、「長い距離を走る」です。しかし、現在ではもうそれでは十分ではありません。基礎期は「シーズン初期のトレーニング」であるよりもはるかに多くのことが求められるのです。基礎期にただ距離計のみを見て過ごしたアスリートは、レースシーズンにはプロトンに戻ろうとするばかりになってしまうでしょう。私は『サイクリスト・トレーニング・バイブル』でも、この点について1章を費やして説明したのですが、多くのアスリートは依然として基礎期の重要性をよく理解していません。トーマス・チャップルは、本書『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』によって、私が1章のみで試みたこのテーマの説明に、1冊すべてを費やしました。この本を読めば、1年のなかでもきわめて重要なこの時期について、深く、幅広く理解できるようになるでしょう。その効果は、レースの結果となって現れるはずです。

私は2002年にトーマスに会い、その後、彼を「ウルトラフィット・パートナー」に招きました。ウルトラフィット・パートナーとは、私が1992年に設立した、同じ志を持つ持久系コーチの協会です。この原稿の執筆時点で、この協会には34名のメンバーがいます。私はこの協会のメンバーには、最も優れたコーチのみを選び、私のユニークなコーチングの方法論を教えています。本書には、ウルトラフィットのコーチが、選手の指導において従っているトレーニングコンセプトの概要が記されています。トーマスは本書で、1年のなかでも最も重要な期間に、どのようにトレーニングすべきかを明確に記述しています。読者の皆さんは、本書に従ったトレーニングを行うことで、優れた体力を支える土台をつくり上げたうえで、レースシーズンを迎えられるようになるでしょう。

ジョー・フリール:Training Bible Coachingの創設者かつ代表者であり、本書で紹介しているコーチング哲学・メソッドを学び応用している、世界中の持久系競技の指導者とともに活動している。Training Bible Coachingには、トライアスロンを趣味とする人からエリートトライアスリート、サイクリスト、マウンテンバイク愛好者、ランナー、スイマーまでと、幅広い層とさまざまな競技のアスリートが登録している。フリールのコーチ歴は長く、1980年から持久系アスリートの指導にあたってきた。彼が指導した選手は、初心者、トップアマチュア、プロ選手とさまざまで、なかには米国内外のチャンピオン、世界選手権代表、そしてオリンピック代表もいる。著書は『サイクリスト・トレーニング・バイブル』『トライアスリート・トレーニング・バイブル』他多数。

 

著者紹介

トーマス・チャップル

ウルトラフィット・コーチング・アソシエイト。USAサイクリングおよびUSAトライアスロンで、公認コーチとしてエリートレベルの選手のコーチを行っている。1997年に専業のコーチとなって以来、指導してきた選手は、全米および世界のレースで優秀な成績を収めてきた。チャップルの指導した選手は、ハワイのアイアンマン世界選手権のエイジ別入賞やアマチュア部門での優勝、全米プロ/エリート・クリテリウム選手権の上位入賞、NORBA全米シリーズの年代別部門、24時間単独マウンテンバイク・レースの優勝などの栄光に輝いている。

トレーニングやサイクリング関連の定期刊行物、ウェブサイトに定期的に記事を寄稿。そのコーチングスタイルは、短期・長期の目標への到達を目指すトレーニングプロセスにフォーカスしながら、バランスと一貫性を重視していくというものである。選手時代は、全米レベルのダウンヒルのマウンテンバイク・レースや、地元のロードおよびトラック競技の選手として活躍した。詳細は、ウェブサイト(www.coachthomas.com)を参照。

 

訳者紹介

児島 修

スポーツ、ビジネス、ITなどの分野で活躍中。訳書に『サイクリスト・トレーニング・バイブル』(OVERLANDER株式会社)、『シークレット・レース』(小学館文庫)、『マーク・カヴェンディッシュ』(未知谷)などがある。

 

米国amazon、原書のカスタマー・レビューの日本語訳(2015年3月16日時点)

■レビュー件数:43

  • ★5つ:26
  • ★4つ:10
  • ★3つ:5
  • ★2つ:1
  • ★1つ:1

(2015年3月16日時点)

 

■評価が高い有用性のあるレビュー(→リンク

69人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

★★★★★ 「長期的に結果を出す」という観点から考えると、費用対効果がよい本

「来月には速くなっていたい!」というような短期的な成果を求めているのであれば、本書を買ってはいけない。「サイクリングや運動生理学についてしっかり学びたい」のであれば、是非買うようにおすすめする。ジョー・フリールの『サイクリスト・トレーニング・バイブル』では、オフシーズンと基礎期について数章が割かれている。しかし本書の著者は、同じテーマを本書丸々1冊を使ってより詳しく説明している。

「詳細且つ正確性が高い記述」という印象を受けた。「うさんくさいサイクリングらしきこと」を教えるような本ではない。とりあえずどこかページを開いて、掲載されているメニューのいくつかに取り組めば、カテゴリー4のレースに魔法でも使ったかのように勝てるだろう。

感謝祭(訳注:カナダでは10月の第2月曜日)の後に読んで、その休暇期間中に計画を立ててしまうことをおすすめする。

投稿日:2007年1月9日 投稿者:CanadianBiker


■評価が高くない有用性のあるレビュー(→リンク

23人中、22人の人が「このレビューが参考になった」と投票しています。

★★★ 良書だがあと一歩…

前のシーズンに、本書に収録されている「初心者向けのベーストレーニング計画」に従ってトレーニングをしてみた。結果は、非常によかったものの、以下のように気になる点もあった。

  • 「初心者向けのベーストレーニング計画」は、これまでまったく定期的にトレーニングをしたことがない人向けが対象者になる。自分にとって心肺系にかける負荷が低すぎた。冬の間に心拍数をかなり低いレベルに抑えてトレーニングしたせいで、体力が落ちてしまった。
  • ウェイト・トレーニングが面倒くさい。エクササイズの基本や注意点なども含めて、ジョー・フリールの『サイクリスト・トレーニング・バイブル』の方がよいと思う。バランス・ボールを使ったエクササイズは、シーズン中にも効果を感じられなかった。

本書でいちばんよかったのはトレーニング計画の一覧だ。「トレーニング計画の例」のページをコピーして、あとはやるだけという手軽さだ。一覧の中に、コンパクトに必要な情報が集約されており使いやすい。この点、著書は良い仕事をしたと思う。

自己流の本書の最高の活用方法は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル』と併用することだ。そうすれば「成功に役立つ体系だったトレーニング計画」を作成するのに必要なありとあらゆる情報が得られるだろう。

投稿日:2009年10月24日 投稿者:Sherri Tiesi "snx"

 

立ち読み版

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サイト・ブログ名

■タイトル

じてトレ

■ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.1 序文(by ジョー・フリール)

 

見開きイメージ

具体的で詳細な記述と、実践的な内容が特徴です。トレーニング・メニューやドリルの実施方法については、『サイクリスト・トレーニング・バイブル』以上に丁寧に説明されています。A5版で384ページあり、読み応え十分です。付録には、初心者、中級者、上級者向けの各レベル別のベース・トレーニング計画のサンプルが掲載されいています。また筋力トレーニングやパフォーマンステストの記録用ののブランク・フォームなど、日常的に活用できる書式も収録されています。

 

ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト(BBC)
トーマス・チャップル(著) 児島 修(訳) 高嶋 竜太郎(監修)|形式: 書籍
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