トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.42 「回復が足りない」よりは「回復し過ぎる」ほうがよい

【立ち読み版】2013年2月23日 00:42

「回復が足りない」よりは「回復し過ぎる」ほうがよい

■1日に2 回練習をする場合の3通りの組み合わせ

1日に2 回練習をする、と言っても、2回ともきつい練習にする場合、2回とも楽な練習にする場合、そしてどちらか1回のみをきつい練習にする場合、と3通りが考えられます。したがってトレーニングは複雑になり、高い目標を達成するためには指導者が必要になるのです。

■新たな回復プログラムを取り入れるときは、慎重に行う

トレーニング計画に組み込むべき回復の長さ、頻度、内容は、練習の長さ、頻度、強度との関係で決まり、個人によってまちまちです。これを見つけるには、試行錯誤を繰り返すしかありません。短い回復時間をたまにとるだけで問題ない人もいますし、十分回復するには長い回復時間を頻繁にとる必要のある人もいるでしょう。

ただし注意してほしいのは、必要となる回復の時間・頻度は常に一定ではない、ということです。回復の必要性は、日常生活で受けるストレスも含めた負荷の総量と、体力レベルによって変化するのです。新たな回復プログラムを取り入れるときは、慎重に行いましょう。この場合の「慎重に」とは、もし判断を誤ったとしても、「回復が足りない」よりは「回復し過ぎる」ほうがよい、という意味です。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■