トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.100 ハンドルバーの高さの調整方法

【立ち読み版】2013年2月23日 01:40

ハンドルバーの高さの調整方法

■一番有益な機材投資のひとつ「調整可能なステム」

機材に対する投資のなかで一番有益なものの1つは、調整可能なステムです。Look社のエルゴステムなどがその例です。このようなステムを使うとポジションの微調整を広範囲に行うことができ、最高のエアロダイナミクスと乗り心地が実現できるでしょう。シーズンをとおしてさまざまな変更が素早く、簡単にできます。

■基礎期やレース種類ごとの調整方法

基礎期の初めには、バイクのトレーニングを再開したばかりですから、前のシーズンの終盤よりもハンドルバーを高く調整し、その後再びレース用にポジションを変えるとよいでしょう。スプリントディスタンスでは乗り心地よりもエアロダイナミクスが優先されます。アイアンマンディスタンスでは、乗り心地が求められるので若干高めのポジションに調整します。

■ニュートラルポジションの測り方

ニュートラルポジションでは、ハンドルバーの最上部はサドル上部の1インチ(約2.5cm)下に位置することになります。この位置を測るには、ものさしをサドルの最上部からハンドルバーまで渡し、水準器を使ってそのものさしを水平にします。そうすれば、ものさしとハンドルバーの隙間の長さを測ることでステムの高さをセットすることができます。

体が非常に柔軟な選手あるいは短いレースに出場する選手は、これより1インチ(約2.5cm)程度低くしてもよいでしょう。柔軟性のない選手あるいは長いレースに出場する選手は、これより1インチ(約2.5cm)高くしてもよいでしょう。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■