トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.33 補足 1.1 トレーニングは安全に(1)

【立ち読み版】2013年2月23日 00:33

補足 1.1 トレーニングは安全に(1)

■事前の対策でトレーニングのリスクを最小限に抑える

持久系競技のトレーニングにはリスクがつきものです。場合によっては命の危険にさらされることもあります。ただし、事前に十分な対策を講じることで、リスクは最小限に抑えられます。

■バイク

バイクには非常に多くの危険がつきまといます。トライアスリートは機材に身を預け、一般道路で長距離のトレーニングをしなければならないからです。こうした危険性を最小限にするには、できるだけ交通量の多い場所を避けること、そして常にヘルメットを着用することです。

練習は必ず安全走行をするグループと行いましょう。停止信号を無視したり、渋滞の中を走行したり、基本的に交通ルールを守らないようなグループとは一緒に練習しないことです。また、急な下り坂では不要なリスクを冒さないようにしましょう。そして、練習前には毎回必ず自転車に問題がないか確認してから走ります。ブレーキの効きやクイックが緩んでいないかをチェックし、タイヤについては、サイドカットの有無や過度に摩耗していないかを確認します。緩んでいるネジはしっかり増し締めをしましょう。

■スイム

スイムもやはりリスクの高い競技です。オープンウォーターでトレーニングをするならなおさらです。オープンウォーターでは、決して1人で泳いではいけません。必ず練習パートナーと一緒に泳ぎ、できればカヤッカーにサポートしてもらうことです。

カヤッカーの多くは、オープンウォーターレーニングを行う団体でボランティアとして活動しています。プールでも同じように、監視員のいないところでは、必ず練習パートナーと一緒にトレーニングをしましょう。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■