トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.50 オーバートレーニングの指標にはどのようなものがあるのか?

【立ち読み版】2013年2月23日 00:50

オーバートレーニングの指標

■血液検査の結果でさえも100%確実なオーバートレーニングの指標とは言えない

以下に「オーバートレーニングの指標」のリストを示しました。しかし、このリストも、そして血液検査の結果でさえも100%確実なオーバートレーニングの指標とは言えません。完全に健康でトップ・コンディションに仕上がっている選手であっても、異常値が出る場合もあります。オーバートレーニング対策として、絶対と言えるものはありません。オーバートレーニングを疑ったとき、それを示す確度の高い兆候を見つけなくてはならないのです。

■オーバートレーニングの指標

オーバートレーニングの状態に陥ると、体はさまざまな形で警告を発します。ある意味この反応は、体が更なるストレス量の増加を止めることで、「死」を未然に防ぐ手段と言えます。下記の問題の多くは他にも原因が考えられますが、オーバートレーニングのサインと見なせます。

■行動に表れる症状
  • 無気力感
  • 倦怠感
  • 集中力の欠如
  • 睡眠パターンの変化
  • 焦燥感
  • 性欲減退
  • 動作のぎこちなさ
  • 喉の渇きが増す
  • 脱力感
  • 甘いものへの欲求
■身体的症状
  • パフォーマンスの低下
  • 体重の変動
  • 朝の心拍数の乱れ
  • 筋肉痛
  • リンパ腺の腫れ
  • 下痢
  • 怪我
  • 感染症
  • 無月経
  • 運動時心拍数の低下
  • 切り傷の治りが遅い

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■