トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.120 日誌の持つ可能性

【立ち読み版】2013年2月23日 02:00

日誌の持つ可能性

■優れた指導者が行うことに驚くほど似ている

トレーニング日誌は、つけること自体が目的ではありません。練習内容を記入しても、その後それをデータとして活用することがなければ、レース能力を最大に高めるという日誌の可能性は、十分に発揮されません。

トレーニング日誌は詳細につけ活用することで、自分を発見する旅の、水先案内人になります。過去の日誌をひもとけば、調子が悪い、あるいはよい理由がわかることもあるでしょう。日誌を注意深く読んでいれば、ある方法でトレーニングをした場合に、どのくらいの期間でレースの準備ができるのかがわかります。

日誌の持つ可能性には限りがありません。たとえば日誌を頼れば過去のパフォーマンスを思い出し分析することができます。トレーニング、食事その他の計画を調整する場合、判断材料を与えてくれます。モチベーションが高まり、自信を深めることができます。計画を立てる参考になります。そしてうまく行ったこと、行かなかったことの責任は自分が負うことになります。こうして列挙してみると、優れた指導者が行うことに驚くほど似ています。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■