トレーニングと同じくらい回復も大事

【初心者のためのヒント】【疲労・回復・睡眠】2011年11月30日 17:25

速くなろうと思うと、時にはきつい練習をしなければなりません。しかし意外かも知れませんが、きつい練習をしただけでは決して速くなりません。

 

「練習」と「回復」はワンセット

■超回復を繰り返すことで体力が向上していく

きついトレーニングをすると体に強い負荷がかかります。練習が終わった直後は、体のあちこちが痛んでいて、練習前よりも体の状態はむしろ悪くなっています。この状態から、適切に栄養や睡眠を取ると、数時間~数日かけて体が回復していき、以前の体よりももっと強い状態になります。これを「超回復」といい、この超回復を繰り返すことで少しずつ体力がアップしていきます。

■練習は「刺激」でしかない・本当に強くなっているのは「食べて眠っている時」

つまり練習しても、それだけでは超回復を起こすための「刺激」を与えただけであり、実はまだ強くなっていません。「刺激」に反応して体が強くなっているのは「練習中」ではなく、実際には「食べて眠り回復させている時」なのです。

■練習と回復はワンセットで考える

その意味では「もっと強くなりたい」と思うのであれば「トレーニング」と「回復」はワンセットで考え、「回復」にも真剣に取り組む必要があります。

「厳しい練習をすればするほど強くなる」とついつい考えがちで、これはある意味間違いではないのですが、あくまで「その刺激に対して適切に回復させられること」が大前提になります。

■睡眠時間を十分確保することが重要

回復で特に重要なのは睡眠です。プロ選手になると、毎日9~10時間も睡眠を取るといいます。プロ選手は厳しい練習やレースで身体を酷使するのが仕事ですが、そこからしっかり回復させるために「しっかり睡眠をとること」も重要な仕事なのです。

ホビー・レーサーであれば、当然そこまで眠る必要はないでしょうし、また日々の勉強や仕事が忙しく、とても10時間も睡眠時間を確保できないと思います。しかし特にきつい練習したあとは「しっかり栄養を摂って」「なるべく長時間・良質の睡眠を取る」ように意識するだけでも、より効率的に速くなれる可能性が高まるでしょう。