トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.67 適切な筋力トレーニングとストレッチで筋肉と腱の障害を予防する

【立ち読み版】2013年2月23日 01:07

適切な筋力トレーニングとストレッチで筋肉と腱の障害を予防する

■中庸を心がける

大半の運動選手にとって、筋肉と腱の結合部は裂傷と筋挫傷が起きやすい、脆弱な部位です。筋肉と腱の問題の多くは、シーズンの初めに筋力をつけ、可動域を広げることで防ぐことができます。ある研究では、ランニング障害のうち、弱い筋力、筋力のアンバランス、柔軟性の欠如を原因とするものは80%にのぼると推定されています。適切な筋力トレーニングとストレッチをすればこのような問題を予防することができるのです。

しかし、多くの持久系運動選手は筋力トレーニングやストレッチを軽視しています。スイム、バイク、ランの練習に行くのは楽しくても、ジムでうなりながら筋力トレーニングとストレッチのエクササイズをするのは、苦役のように思えるでしょう。しかし、我慢すれば収穫は得られます。とはいえ、やり過ぎは禁物です。筋力トレーニングやストレッチのし過ぎは、しばしば怪我の原因となります。

何事においても中庸を心がけましょう。そうすればトレーニングにおいてもレースにおいても心配の種は少なくなります。筋力トレーニングとストレッチに関しては、13章でさらに詳しく説明します。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■