トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.68 怪我は初期段階で対処したほうが、治癒しやすくなる

【立ち読み版】2013年2月23日 01:08

怪我は初期段階で対処したほうが、治癒しやすくなる

■痛みの原因を調べる

筋肉痛があるとき、それが質の高い練習が原因のものなのか、それとも不適切なフォームやオーバートレーニング、その他の問題からくる関節や腱の痛みなのか、区別できるようになりましょう。関節や腱が痛むのであれば、シューズや自転車のセッティング、ランニングの走路面をチェックして原因を調べます。さらにトレーニング方法やテクニックを変えなかったか、思い返してみましょう。このように原因を探っていけば、その原因にたどり着き、解決策がわかることもあります。

■5 日以内に痛みが治まらない場合は、医師やマッサージ師などに見せる

練習をセーブしてから 5 日以内に痛みが治まらない場合は、医師やマッサージ師などに見せましょう。先延ばしはよくありません。怪我は初期段階で対処したほうが、治癒しやすくなります。遅くなるとすでに慢性化してしまっていることもあるのです。医師に相談するときは、自分の感覚を正確に伝えましょう。単に「膝が痛みます」だけでは不十分です。「膝頭の上か下か」「膝の前か後ろか」「鋭い痛みか鈍痛か」「痛みはスイム、バイク、ラン、それぞれのときだけか、それとも常に痛みを感じるのか」「痛みが増すのは階段の上りか下りか」など、具体的に説明しましょう。

■運動をすることで治癒が早まることも多い

ある種目の練習を休まなければならないときは、怪我に影響のない種目の練習量を増やしてもよいか、医師に相談しましょう。運動をすることで治癒が早まることも多いのです。

 

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■