サイクリスト・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.2 心構え(コミットメント)2

【立ち読み版】2012年7月27日 11:21

第1章

■心構え(コミットメント)2

つきつめると、私たちサイクリストが追い求めているものは体力の向上です。その実現のためには、負荷、休養、栄養の3つの要素が重要です。表1.1に、練習、睡眠、食事を1日の生活にどう組み込むかについての例を示します。

「ここまで自転車中心の毎日を過ごすのは難しい」と思う人もいるかもしれません。当然ながら、競技に打ち込むにつれ、「自転車」と「その他の重要なこと」のバランスを真剣に考えなくてはならなくなります。いくら競技に情熱を持っていても、仕事や家族と過ごす時間など、犠牲にできないものもあります。プロ選手であっても、競技以外の人生の側面をないがしろにはできません。競技者としてのあなたにはメリットをもたらしてくれる行動も、職業人、親、配偶者としてのあなたにはマイナスに作用する場合もあります。競技にかける情熱には、節度が必要です。過度に競技に打ち込むあまり、あなたの自転車にかける情熱を理解してくれない人との関係が悪化してしまうことは避けなくてはなりません。トレーニング計画は、これらの要素を十分に考慮したうえで、バランス良く作成する必要があるのです。

 

※この記事は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE CYCLIST'S TRAINING BIBLE 4TH EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』は、わかりやすく最も信頼のおける自転車トレーニング教本として名高い世界的ベストセラーの日本語版です。■

 

著者紹介

ジョー・フリールジョー・フリール

ジョー・フリールは、1980年から持久系アスリートを指導してきました。依頼者はアマチュアからプロのロードサイクリスト、マウンテンバイク選手、トライアスロン選手、デュアスロン選手、水泳選手、ランナーと多岐にわたります。米国内だけでなく海外の国内チャンピオン、世界選手権に出場するような一流選手、オリンピック選手など、世界中のアスリートが、フリールの指導を受けてきました。

本書以外にも、彼の著書には、『Cycling Past 50』、『Precision Heart Rate Training』(共著)、『The Triathlete’s Training Bible』『The Mountain Biker’s Training Bible』『Going Long: Training for Ironman-Distance Triathlons』(共著)、『The Paleo Diet for Athletes』(共著)、『Total Heart Rate Training』『Your First Triathlon』などがあります。また、フリールは運動科学の修士号を取得しています。

『Velo News』『Inside Triathlon』などの雑誌のコラムニストとしても活躍し、海外の出版物やウェブ・サイトにも特集記事を寄稿。スポーツ・トレーニングの権威として、『ニューヨーク・タイムズ』『アウトサイド』『ロサンゼルス・タイムズ』などをはじめとする、大手出版社などのメディアからも頻繁にコメントを求められています。また、米国のオリンピック関連の各連盟にもアドバイスを提供しています。

フリールは、持久系のアスリートのトレーニングやレースについて、世界中でセミナーやキャンプを行い、フィットネス産業の諸企業へアドバイザーとしても活躍しています。彼は毎年、もっとも将来性の高い優れたコーチを複数名選び、一流のコーチの仲間入りができるよう、彼らの成長を見守っています。

 

訳者紹介

児島 修

1970年生。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。スポーツ、ビジネス、ITなどの分野で活躍中。訳書に『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』(OVERLANDER株式会社)、『シークレット・レース』(小学館文庫)、『マーク・カヴェンディッシュ』(未知谷)などがある。