トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.8 理論がなければ、トレーニングは運任せになってしまう

【立ち読み版】2013年2月23日 00:08

理論がなければ、トレーニングは運任せになってしまう

■完成図を確認できるようにしておくことが最も重要

ジグソーパズルで最も重要なことは、完成図を確認できるようにしておくことです。完成するとどのようになるのか、わかっていなければなりません。

完成図が目の前になければ途方もない作業となるでしょう。時間がかかるだけでなく、正しくことが進んでいるか、疑い続けることになります。

■長丁場で燃え尽きないために、頻繁に休みを入れる

複雑なジグソーパズルをしたことがあれば、誰でも長丁場になることを覚悟します。

一気に終わらせようとすると徹夜になるときもありますし、そうなればパズルで燃え尽きてしまうかもしれません。完成する前に、もうパズルは見たくない、という気分になったり、延々と続く作業にうんざりしたりすることもあるでしょう。

燃え尽きないためには、一晩以上かかる場合、頻繁に休みを入れることです。たいていは短い時間にしますが、ときには長い休みを入れるとよいでしょう。こうすることで、やる気を取り戻し、頭が冴えた状態で再開することができます。

■理論とは、効果的な方法を理屈に基づいて選択すること

ここで仮に研究者が実験を行い、一晩中パズルをするよりも休みをとったほうがよい、ということがわかったとします。このような研究が行われると、パズルの作業に理論的要素が加わることになります。

要するに理論とは、効果的な方法を理屈に基づいて選択することなのです。そして理屈に基づく方法論が何もなければ、パズルやマルチスポーツのトレーニングは、行き当たりばったりの、運任せの作業となってしまうのです。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■