トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.95 バイクフィットをうまく行うための順序

【立ち読み版】2013年2月23日 01:35

バイクフィットをうまく行うための順序

■調整は徐々に行う

自転車には、ライダーの体と接触しフィットさせるために調整するパーツが3箇所あります。それはサドル、ハンドルバー、ペダル/クリートです。この3つのパーツの間に、万人に共通する唯一の関連性というものは存在しません。ポジションの修正は人によって大幅に異なります。体のサイズが同じに見える2人の選手でも、その間には違いがあるのです。体のプロポーション、レースのゴールタイム、レーススタイル、自転車の経験が、ポジションに影響することもあります。本項で説明する方法は、最終的に行き着く自分のセッティングまでの出発点と考えてください。ですから何度か調整を繰り返して試すとよいでしょう。忘れないでほしいのは、調整は徐々に行うということです。これは、一定のポジションで長い期間乗っていた場合は特に言えることです。サドル高をわずか1cm変えただけで、結果的にポジションがよくなることはありますが、最初は違和感を覚えますし、不快に感じることさえあるかもしれません。最初は1/4インチ(約6mm)変えるのがよいでしょう。そして1週間程度経った後で再度1/4インチ(約6mm)調整します。

バイクフィットをうまく行うには、まずクリートから始め、サドル、ハンドルバー、という順に行います。この3つのパーツの位置が適正に調整できれば、より経済的な走行ができます。つまり、バイクのスプリットタイムが速くなるということです。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■