トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.77 回復促進のテクニック(3)「リラックスとストレッチ」「公園や森を散歩する」「その他のテクニック」

【立ち読み版】2013年2月23日 01:17

回復促進のテクニック(3)「リラックスとストレッチ」「公園や森を散歩する」「その他のテクニック」

■リラックスとストレッチ

練習後4~5時間はゆっくりと過ごしましょう。体は質のよい休養を求めていますので、できるだけ脚を使わないようにします。何かもたれかかるものがあるのならそれを使い、立って過ごさないようにします。できるならば椅子に腰かけましょう。床に寝そべった状態で、壁や家具に脚を乗せて高い位置に保つことができれば、なお理想的です。そして、床に座り、軽くストレッチをします。酷使した筋肉は硬くなっているので、そのままでは、なかなか緩めることができないでしょう。ストレッチは、熱いお風呂かサウナの後、寝る直前に行うと効果的です。

■公園や森を散歩する

練習やレースの数時間後、公園や森のような緑に深く覆われた場所を、短時間、ゆっくりと歩くことで、回復が早まることがあります。豊富な酸素と草木などの植物の香りが気分を落ち着かせてくれるでしょう。

■その他のテクニック

旧ソビエト連邦のスポーツ政策では、回復を科学的に研究し、選手に実践させていました。もしかしたら、このなかに使えるものがあるかもしれません。しかし、その多くは科学論文によって効果が証明されたわけではありません。いくつか例を挙げると、筋肉への電気ショック、超音波、高圧室、スポーツ心理学、そして薬理作用のあるサプリメント(ビタミン、ミネラル、朝鮮人参といった適応促進薬など)です。ただし、これらを利用する場合は、専門家による指示が必要です。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■