トライアスリート・トレーニング・バイブル【立ち読み版】vol.97 クリート位置の調整方法

【立ち読み版】2013年2月23日 01:37

クリート位置の調整方法

■「ニュートラル」ポジション

クリート位置の調整では、まず以下の図のように、ペダル軸を拇指球の真下にあてます。

この「ニュートラル」ポジションはほとんどのライダーにとって、最も効果的ですが、そうでない人もいます。

■クリート位置を動かすときの注意点

特に筋力がリミッターの人やヒル・クライムを苦手とする人は、クリート位置をかかと側に下げたほうがよいでしょう。クリート位置を後方にずらすとペダルに伝わる力が増えますが、その代わりにケイデンスは落ちます。そうなると、前のライダーを追い抜く、コーナー立ち上がりで加速する、短く急な傾斜を登るなど、急激な速度変更が必要なときに、パワーを極端にロスすることになります。クリート位置を動かすときにはニュートラルポジションから1/4インチ(約6mm)ずつ調整します。そして数回走行して感覚を確かめてから、さらに移動させます。

拇指球はサイクルシューズを履いた状態で確認し、シューズの上から側面に目印をつけます。足の長さは左右で微妙に違いますので、クリートは別々に調整します。インドア・トレーナーでは、誰かに見てもらい、目印がペダル軸の中央に重なっていることを確かめてもらいながら、ペダルに装着しましょう。目印とペダル軸の位置を合わせるとニュートラルポジションになります。

 

※この記事は、『トライアスリート・トレーニング・バイブル(TTB)』篠原美穂訳・OVERLANDER株式会社(原題:『THE TRIATHLETE'S TRAINING BIBLE 3RD EDITION』ジョー・フリール著・velopress)の立ち読み版のランダム掲載分です。『トライアスリート・トレーニング・バイブル』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』の著者であるジョー・フリール氏による、トライアスロン教本の世界的ベストセラーの日本語版です。■