ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト【立ち読み版】vol.81 ベーストレーニングの序盤は、エネルギー供給の縮小に耐えやすい

【立ち読み版】2013年6月17日 06:30

ベーストレーニングの序盤は、エネルギー供給の縮小に耐えやすい

■重力の影響

サイクリングは重力に影響を受けます、そのため、特に登坂時には、体重が大きな意味を持ちます。体重が重すぎたり、不要な脂肪を身にまとっているサイクリストや、筋肉の発達が不十分なアスリートは不利になります。

■ベーストレーニングの序盤は、エネルギー供給の縮小に耐えやすい

レースに向けたトレーニングやレース時期では、エネルギー需要は高くなります。この時期にカロリー摂取量を減らすと、レース時の脚に蓄えられる糖質も減り、全般的な疲労や、怪我のリスクも高まります。また、深刻なオーバートレーニングにつながる場合もあります。

ベーストレーニングの序盤であれば、体はエネルギー供給の縮小に耐えやすい状態にあるので、そのような問題は生じにくいといえます。

 

※この記事は、『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』児島修訳・OVERLANDER株式会社(原題:『BASE BUILDING for CYCLISTS』トーマス・チャップル著・velopress)の立ち読み版です。『ベース・ビルディング・フォー・サイクリスト』は、『サイクリスト・トレーニング・バイブル(CTB)』を下敷きにした、1年のなかでも最も重要でありながら、最も理解されにくい時期でもある「基礎期(ベーストレーニング期)」に、どのようにトレーニングすべきかを詳しく掘り下げた好著です。■