サプリメントの真価を問うための10の質問

【サプリ・食事・補給】2012年8月7日 07:00

サプリメントの中には、完全にその効果が科学的に証明されていないものもある。ある研究では「パフォーマンスにプラスの効果があった」との結果が出たとしても、別の研究では「パフォーマンスに影響はなかった」「パフォーマンスにむしろ悪い影響があった」との結果が出ることも珍しくない。しかし消費者に対しては、プラスの結果は証拠として積極的に示されることはあっても、それ以外の場合の結果が知らされることは少ない可能性がある。それでは利用者は、そのサプリが本当に効果があるかを、どうやってチェックすればよいだろうか。今回は「自分でサプリが本当に役立つかを確認したい」と思った場合に役立つ「サプリの真価を問うための10の質問」を『SERIOUS CYCLING Second Edition』より紹介する。

 

サプリの真価を問うための10の質問

  1. 宣伝内容を裏付ける科学的証拠を確認できるか?

  2. (確認できる場合は)その研究はどこで行われたか?

  3. 研究を行ったのは誰か?研究者や研究所の適格性に問題はないか?

  4. 研究者は、そのサプリの製造元とビジネスや金銭面で利害関係がないか?

  5. その研究成果はどこで発表されたか?それは信頼できる科学ジャーナルや雑誌か?

  6. その研究は同じ分野の研究者の論評の対象になっているか?

  7. その研究結果を裏付けるか否定するような他の研究結果はないか?

  8. その分野の権威である専門家は、その研究についてどのような意見を述べているか?

  9. その専門家は誰か?資質に問題はないか?

  10. その専門家はその製品と金銭面で利害関係がないか?

■「クリティカル・シンキング(批判的思考)」が大切

いちばんのポイントは、商品の説明や宣伝文句を鵜呑みにせず、客観的かつ分析的に理解しようとする姿勢「クリティカル・シンキング(批判的思考)」が大切だということだろう。サプリを服用購入する前に、いちいち上記の質問をすべてチェックするのは、現実的ではないかも知れない。しかしこういった視点を少しでも頭に入れておけば、「本当に値段に見合うだけの効果があるのか」を検証するのに役立つだろう。

 

参考文献

  • Edmund R. Burke, PhD著・『SERIOUS CYCLING Second Edition』・P165・HUMAN KINETICS