一流プロと体組成を比較 土井雪広選手

【プロ選手のパワー情報】【速くなるためのヒント一覧】2012年8月23日 07:00

一流プロとの体組成比較シリーズ。今回は土井雪広選手との体組成比較シートを紹介する。また土井選手は、プロ選手の中ではとしては珍しくブログの中で「練習メニュー」「パワー」などの情報を詳しく書かれているケースがあるので、該当記事へのリンクもあわせて紹介する。■この記事は、旧サイトからの移行分です(2012.03.14の記事です)■


土井雪広選手との体組成比較シート

以下のExcelシートに身長・体重・体脂肪率を入力すると、入力身長と同数値で換算し土井選手の体組成と比較できる(体重や体脂肪率は、本人がtwitterでつぶやいたと思われる55㎏・4%を使用・また体組成を精緻に比較するには筋肉量や骨重量データが必要になるのであくまで参考値)。

土井雪広選手との体組成比較シート→リンク


土井選手の特徴

■欧州プロとしては身長が低くBMIも低いクライマー体型

土井選手の特徴は、身長が169㎝と欧州プロ・ロードレーサーの平均身長180.22㎝と比べるとかなり低く(日本人平均172.1㎝と比べてもやや低い)、BMIも19.3(体重は55㎏で計算)と同平均値21.3より-2.0も低い点だ。小柄で・やせ型の典型的なクライマー体型といえ、これはマルコ・パンターニ(身長171.5㎝・体重56㎏・BMI 19.0)の数字に近い。

■体脂肪率は4%とかなり低い

また体脂肪率も2011年9月22日時点で4%と一流選手の中でも下限に近い数値となっている。この無駄な肉をそぎ落とした身軽な体が、山岳ステージでの大きなアドバンテージになっていると思われる。

■FTPの推定値は344W, 5.75W/kg

その他の身体能力データとして、2012年2月13日のブログに記載がある20分全開タイムトライアルのパワーから推定されるFTPは344Wとなる(計算根拠は下記をご参照)。当時の体重で換算した、パワー・ウェイト・レシオは5.75W/㎏にもなるが、まだ本格的なレース・シーズン開幕前であることを考えると、ここからさらに調子を上げると同時に体重も絞ることで、この値をさらに高めていくのだと推察される。

■土井雪広選手の身体能力データ

  • 身長:169㎝
  • 体重:55kg台~59.9㎏
  • 体脂肪率:4%
  • FTP:推定344W(20分TT:362W×95%) 
  • パワー・ウェイト・レシオ(FTP):推定5.75W/㎏ @59.9㎏


土井選手のトレーニング・ブログ

最後に、土井選手が「練習メニュー」「パワー」「持続時間」を記載されているブログのリンクを以下に紹介する。プロの厳しい練習を垣間見ることができる、貴重な情報といえるだろう。

■第三次トレーニングキャンプ(2012.02.13)

■アルプスキャンプ最終日終了(2011.07.15)

■7月の重要な1週間(2011.07.08)

■オランダも夏!(2011.07.05)

■ニースでのトレーニングキャンプ(2011.03.23)

 

参照URL